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冷蔵庫~魚類の薔薇~

おっしょさんからの電話

最初に電話を受けた時は仕事中ですぐに切ったのだけど

声の響きですぐにおっしょさんが病院に居ることが解った。

きっと入院中なんだと思うと、掛け直すまでの二時間、

心配で心細くて怖かった。


仕事が一段落してから一時間半くらいお話をした。

やはり入院中だったが、

「個室だから快適なの。
暇だから振り付けしてるわ。」

とおっしゃるので仰天し、くれぐれも無理はしないでくださいとお願いをした。


今度私に踊らせたい曲についてのお話だった。

膝が悪くなってからずっと石巻には行っていない。

一昨年の秋が最後だったかな。

日舞は見た目の優雅さに反してかなりハードなところがあるが、

「その曲はふんわり踊るのよ。
腰をがっつり落とさないからイケる。」

とおっしょさん。


もう踊りはもう完全に諦めていたが、入院中の師匠に色々励まされてしまった。


おっしょさんの言葉はいつも印象的で、今回は

「家にこもって仕事と家事だけしてないで、余計なことをやりなさい。
貴女は余計なことができる人。」

というフレーズにびっくりした。

確かに"余計なこと"にだいぶ力を注いできた人生だ。

「余計なことをしてないと、貴女の中の情緒やロマンが死んでしまう。」

という言葉にはもっと驚いた。


私は踊りがヘタだけど、おっしょさん曰く「踊りに情緒がある」らしい。

私はいつも先輩方の2割くらいの稽古量で舞台に立ってきたので、

自分の踊りなどとても客観的には見られないし、必死度100%で余裕がない。

しかも稽古では叱られてばかりなので、とりあえず長所があると知って嬉しかった。


「もったいない、そこまでいったのにもったいない。」

とおっしょさんはいつもおっしゃる。

ここまで猛スピードで叩き上げたのに、肝心の舞台に出せないなんて

というのが本音のご様子だ。

光栄で恐縮で、自分でもすごくもどかしい。


無事に手術は終わっているとはいえ、

病室で舞台や振り付けの構想を練っているおっしょさんの気力たるや。

厳しい世界にいらした方は心の強さがちがうなあ。


私も当たり前に歳を重ねているうえ膝はプラス30歳分の劣化ぶりだけど

おっしょさんから見たら私は孫世代。

「そんなに若いのに引きこもってちゃロマンが消える。」

と言われると、自分でも気付かぬうちに閉じていた目をガッと開かされる思い。




昨年始めた新しい仕事に関連して5つ以上のサイトを作ったのだけど、

踊りのことになるとここに帰ってきてしまいます。
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by momo-rose-fish | 2016-02-22 17:51 |