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冷蔵庫~魚類の薔薇~

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「先生、どうして

先生の授業はそんなに面白いんですか?」

新しい高3の生徒に突然聞かれた。三度目の授業の途中。

―面白い?それは良かった。

と文法の説明を再開するも

「ねえ、先生。なんでなんですか?」

と本気で聞いてくる。

―…さあねえ、面白いかどうかは生徒が決めることだから。

と言っても納得しない顔。

進学校に通い、留学もし、たくさん習い事もしてきたが
こんなに解りやすく、面白く何かを教える人は見たことがないと言う。
特に自信のあるはずの英語で、「この感覚初めて!」だらけらしい。

真剣に聞かれ、わたしも真面目に答えてみた。

―大学受験のプロとして、一つ断言できることがある。
 
 わたしは、誰の真似もしていない。
 誰の授業にも似ていないのはそのせいだ。
 
 生徒は全員、ちがう人間だ。
 10年以上、「どうしたら“この”生徒が解るか」だけを追求してきた。

 先生の仕事の半分以上は、実は教えることではなく、
 理解することだと思う。相手を。
 相手の“今日の心身と頭脳”の状態を。

 あとはやっぱり、経験値。先生としても人間としても。

生徒は息を止め、ゆっくり深く吐き出すと
しばらくわたしの言葉をかみしめていた。

こういう子は間違いなく伸びが速い。
自らいろいろなことを考え、知ろうとする姿勢。

わたしは常に、口癖のように生徒に言う。

「すべてのことには理由がある。」と。

正解自体より、
「なぜそれが正解なのか」と「なぜそれ以外ではだめなのか」
がはるかに大切であるということだ。

そういえば
桜塾の哲学を生徒に言葉で表現したのは初めてかもしれないな。
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by momo-rose-fish | 2011-04-27 23:53 |

「大学受験は、実力と意志力ですよ。
情報量じゃありません。」

これでようやく表情が和らいだお母さん。

「周りは関係ないんです。
本人が何を、何のために、いかにやるかが全てです。
勝ちにいく授業をします。」

断言したら、ようやく笑顔になりました。

初の受験、親御さんも心配なんですね。
その度合いは案外、生徒本人以上だったりします。

というわけで
体験授業をしたばかりの新生徒、さっそく初授業でした!

しかし授業より大事なのが、始めの分析と計画です。

これまでの成績、最近の模試の結果、
学校の進め方と新学年で使うテキスト全種、
志望大学、将来やりたい仕事。

全てを考慮し、ベストの道を描きます。
彼女の場合、受験に勝つだけではなく
英語のプロになる下地を作るための教え方が必要となる。

一冊ずつ学校教材を手にとり、生徒と話ながら今後の流れを決めるのに30分以上かかりました。

よし、じゃあ初授業!という時に

「わたし、急に未来が拓けて見えるようになりました!
先生の説得力って!!」
晴れやかに立ち上がるお母さんと

「わたしも!!」
と決意を固めた生徒。

ようやく
 ああ 春が来た
と思えました。
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by momo-rose-fish | 2011-04-17 20:02 |

見たか!!!

え!
見たか!!
コノヤロウ!!

と天に叫びたいほどの達成感である。

桜塾、勝ったから。

要は新規の生徒を獲得したのだけど、
単にそれだけならもっとお上品に喜ぶ。

塾の講師に始まって10年余りの経験とやり方
そして自分の生き方が
大手の他社や他人との競争に勝利したからの
今さら大袈裟なガッツポーズ付き咆哮なんである。

新しい生徒は高校三年生。
一年間の交換留学帰りで会話はほぼペラペラである。
偏差値も申し分ない。

が、漠然と英語全体が不安と言う。
よく解る。

論理性の問題なのだ。
誤解を恐れず断言すると
英語とは結局、品詞と文型が命なのである。

そのことをたった30分(!)の体験授業で
ほんの僅かでも気付いてもらい
面白いと思ってもらい
人間として信頼してもらうのは
正直至難の業だと思った。

「こんな角度から解らせてもらったの初めて!」
「英語でこの感覚、初めて!」
生徒は言ってくれたけど

ライバルは多く、ブランド志向のお家柄にも見えた。
わたしには大学や会社のブランド的肩書きが一切ない。

体験授業や面接を他にも予定しているので
判断に来週いっぱいかかるかもと言われたが
二日で採用の返事を頂けた。

信頼してくれた生徒に感謝。

そして
あたしの頭と心、今まで本気で取り組んでくれてありがとう。
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by momo-rose-fish | 2011-04-15 23:58 |

仙石線

この5年間、わたしにとってのお花見は

仙石線の車窓から するものでした。

多賀城あたりの川沿いの桜並木は、晴れた日に見るととてものどかで

うすいピンクと黄緑色、淡いブルーのコントラストが優しかった。

松島以北の山の斜面に、そっと咲く桜も大好きでした。

そして何駅だったかな

かなり石巻に近い 快速の停まる駅には

古くて大きな桜の木が一本、どこまでも枝を広げていました。

そのどっしりと大らかな桜の下に 電車が停まる数分間、

つぼみのふくらみ具合と 踊りの完成度を重ねて

がんばらなければ と自分をふるいたたせたものです。

毎年4月の第3日曜日が「花まつり」の本番

石巻ではまさに桜が満開の頃が 舞台だったから。

いつも桜に追いつけなくて、焦ってばかりいたけれど。


あの桜の木は津波を生き延びただろうか。


石巻に近づくほど

何駅も流され 線路がなくなり すべてが変わり果ててしまった。


車窓からは松島湾や運河、北上川の河口を臨み

手を伸ばせば海に触れられそうな景色を走る仙石線。

日本人ぜんいんがあの風景を見られたらよかったのにと思います。

地形が変わり、同じ場所に線路を敷くことはできないそうです。

美しかったな ほんとうに。

すきま風の厳しさと 圧倒的に綺麗な眺め。


思い出と思い入れがありすぎて

気持ちや感情は やっぱりまだ書けません。 
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by momo-rose-fish | 2011-04-11 21:56 |

13歳の決断

去年の夏から不登校だった生徒がいる。

わたしが教えるようになったのは秋。

今年に入ると、一日おきに午前中だけ登校するようになった。

そして進級してこの春、完全登校を再開するだけではなく

なんと

不登校の原因になった部活にも復帰すると言う。

―友達はほとんどみんな退部したんでしょう?
 どうして自分は戻ることにした?

「このままじゃ、中途半端だから。

辞めるにしても、一度ちゃんと戻って、正式に辞めたい。」


この 勇気

こんなにもほめる言葉にこまったのは、初めてだ。
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by momo-rose-fish | 2011-04-05 22:49 |

おめでとう


心休まらない日々ですが、
心痛むことの多い日々ですが、

今日は心から「おめでとう!」って笑顔で大声で言いたい。

高校2年生の春から教えてきた生徒が昨年度、
無事に大学に合格し、高校を卒業し

今日は大学の入学式でした!!

本当に頑張り屋で、
はじめは定期テストでもクラスの平均に及ばなかったのに
その後ぐんぐん評定を伸ばし
試験官には
「貴女は英語がとても得意なんですね。」
と言わしめた。

3年生の後半には単身赴任中のお父さんが入院し
お母さんは看病のため不在がち、
家事を自分でこなしながらの受験生生活でした。

それでも偏差値を落とすことなく気丈に頑張った彼女。

強い意志をもって自分の人生をきりひらくことができる、
他人の痛みの解る、愛される大人の女性になることでしょう。

新しい良い出会いがたくさんありますように。

これを読んでくださっているみなさんにも。
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by momo-rose-fish | 2011-04-04 19:00 |